今月の主題 検査項目の再評価
再考すべき検査項目
尿検査
伊藤 喜久
1
Yoshihisa ITOH
1
1自治医科大学臨床病理学教室
キーワード:
Bence Jones蛋白
,
尿総蛋白
,
ウロビリノゲン
,
β2-ミクログロブリン
,
α1-ミクログロブリン
Keyword:
Bence Jones蛋白
,
尿総蛋白
,
ウロビリノゲン
,
β2-ミクログロブリン
,
α1-ミクログロブリン
pp.1643-1648
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903954
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わが国ではいったん導入された検査法,検査項目はなかなか再考,廃止が進まない.尿検査も例外ではなく,臨床的意義,検査法の性能の点から問題がある検査が漫然と行われ,正確な病態解析に大きな混乱を引き起こしている.検査限界を確認して利用が許される項目から,はっきり廃止すべきものまでさまざまである.ここではBence Jones蛋白煮沸検査法,β2-ミクログロブリン定量,総蛋白定量法Kingsbury-Clark法(スルフォサリチル酸法),ウロビリノゲン検査を取り上げた.検査サイドではかなり常識化されており,むしろ現場の臨床医に関心,理解を求めたい.
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