書評
—中村 康・中村夏子 共著—料理の実際,他
pp.66-67
発行日 1954年11月10日
Published Date 1954/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200849
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著者中村博士はいまアメリカからヨーロツパへの旅に出ていられる.日医大教授として著名であるが,本書はこの夫妻の共著になるユニークな書籍である.
著者は戰時中無医村治療班の提唱者であり,またその熱心な実施者であつた.その具体的な一例をあげるならば,群馬県の一農村の保健指導を行い,これを模範村に導いた体験をもつている.本書は著者が無医村の母親学校や女子青年に多年にわたつて保健指導をした時の講義の草稿に手入れをしたもので,料理法を最も簡便に考え出し記憶するために五味五法表式という新しい工夫を考案し,これを基礎とし,加うるに配膳法による栄養食膳へのそなえ方を解説したものである.
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