書評
—中村 歌子—ガンかて笑って死ねるんや フィルムに残した中村正堯博士の記録
N
pp.104
発行日 1966年2月10日
Published Date 1966/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203583
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人間のすばらしさを教えられる
ガン,だれが聞いてもぞっとすることばだ.結核に代わって,まさに現代人の心の底にひそむ死の恐れは,ガンであろう.ガンではないかという妄想にとりつかれて自殺した人もいた.
たしかにガンの末期症状はいたいたしい.ひじょうに苦しいものだとも聞く.そういう話がチラホラ耳にはいってくるだけに,ガンはよけいに恐ろしくなってくる.
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