看護・物理
重心
倉田 正一
1
1慶大
pp.74-75
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913594
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○重心とそのはたらき
重力は物体のあらゆる部分に働くけれども,各物体は全質量の中心となる点を持っていると考えることができる。この点が重心である。もし物体がこの点で支えられるとすれば物体の位置がどうあろうと重心は変らない。形の簡単に一様な材料から成る物体の重心は容易に求められる。たとえば30cm物差しの重心は端から15cmのところの垂直面と物差しの中心を通る水平線との交点にあることはすぐ分る。図1のような三角形の板を考えた場合にはその重心はどこにあるだろうか,底辺BCに平行な多くの直線で三角形を分けてみると,各部分の重心はその中点にあることは物差しの場合と同様である。
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