共同研究
チーム・ナーシングによる学生臨床指導
都留 伸子
,
上田 敦子
1
,
後明 嘉代
2
,
広房 槇子
3
,
宮本 幸子
4
,
梅田 登代子
5
,
多賀 安子
6
,
光武 佐惠子
7
,
梶原 和世
8
,
津野 和嘉子
9
,
宮下 千代子
10
1川崎市立川崎病院
2静岡県立中央病院
3国立福岡中央病院
4市立字和島病院
5三重県岡波病院
6高松赤十字病院
7大阪市住友病院
8国立姫路病院
9国立横浜病院
10諏訪赤十字病院
pp.33-37
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913497
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Ⅰ.このテーマを選んだ理由
医療が日進月歩の展開をしてゆくなかで,看護も奉仕としての看護から専門職としての看護へ革変をしつつある。専門職としての看護とは単なる医療補助業務としてではなく,科学性と独自の主体性を持つ総合看護であらねばならないと考えられる。
一般社会の人々の教養は高まり,文化生活水準の発展が著しい今日,私たち看護婦も専門職としてプライドを持ち良い看護をするべきだと思う。良い看護とは患者中心の看護であり,そこにはすべての医療従事者,また患者およびその家族に対する良い人間関係が含まれる。それは総合看護の実現を目指したもので,看護婦ひとりびとりがチームの精神を持ち,看護の本質を把握した患者中心の看護が実践しうるよう共同討議のもとに適切な看護計画をたて,それに基づいて実践的にこの目標を達成してゆく必要がある。このためには計画性ある組織立った動きが必要であり,また良いリーダーシップが求められる。ここにリーダーシップ育成の必要性があらたに認識される。
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