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特集 災害医療対応の最前線――近年の災害対応からの教訓
被災地情報を集約する情報システムの最前線
-――SIP4DとD24H
Information systems for disaster preparedness
――SIP4D and D24H
市川 学
1
Manabu ICHIKAWA
1
1芝浦工業大学システム理工学部データ・シミュレーション研究室
キーワード:
基盤的防災情報流通ネットワーク(SIP4D)
,
災害時保健医療福祉活動支援システム(D24H)
,
情報システム
,
災害支援
,
支援チーム
Keyword:
基盤的防災情報流通ネットワーク(SIP4D)
,
災害時保健医療福祉活動支援システム(D24H)
,
情報システム
,
災害支援
,
支援チーム
pp.583-586
発行日 2021年5月22日
Published Date 2021/5/22
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27708583
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保健・医療・福祉の領域では,災害時に被災地の支援活動を行うために災害派遣医療チーム(DMAT)をはじめ,災害派遣精神医療チーム(DPAT),災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT),災害派遣福祉チーム(DWAT)や日本赤十字社救護班など,多くの支援チームが被災地支援のために組織されてきた.合わせて,各支援チームの支援活動に必要な被災地の情報を収集するシステム作りが行われてきた.災害時に被災地に対して迅速・効率のよい対応を行うためには,被災地の情報を網羅的に収集し,分析を行い,意思決定することが求められる.このような背景を踏まえて,内閣府が主導する “戦略的イノベーション創造プログラム(通称:SIP)” のなかで,災害時の情報システムに関する研究開発が行われてきた.本稿では,被災地の情報収集・共有・活用について,被災地の災害情報を網羅的に保持する情報データベースであるSIPと,保健医療福祉の領域で支援チームの活動を支援する情報システムであるD24Hを中心に,現在の状況を紹介する.
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