てんてき
古風な“慰め手”
奈良林 祥
pp.21
発行日 1967年9月1日
Published Date 1967/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913270
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精神病理学の大家,あるいは,実存主義哲学の担い手として,みなさんもご存知のはずのカール・ヤスパースが,戦後,すぐに,ハイデルベルク大学の学長に就任した時,「大学の本質」という非常にすぐれた講演をしています。
これは,同名の「大学の本質」という題の本として,日本でも訳されて出版されたことがありますが,その中で,彼は,『医学とは,常に,学問性と人間性の2本の柱に支えられておらねばならない。もし,この2本の柱のうちのどちらかを欠けば医学はたちどころに堕落する』ということを,強い語調で力説しています。
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