看護の潮 これからの精神科看護
—ルポルタージュ—看護研究グループの活動—明日の精神科看護をもとめ
森 いずみ
pp.41-43
発行日 1967年8月1日
Published Date 1967/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913239
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通学児童が青信号時に横断歩道でダンプカーにはねられ,歩道のない道路上を車はわがもの顔に疾走し,人間は体を細くして遠慮がちに,しかも危険をいつも身に感じながら歩く。ラッシュ時の車中では人間は物体のようにおしこめられ,体中にあざをつくる。美しい青空はすでになく,臭気のたちこめた空は人びとの心を重くする。
こんな私たちの世界はゆがんでいないだろうか。この異常と思える現代は,精神障害者を多く生みだしている。それは過去10年の問に精神病床が倍にふくれあがり,新しい病院がたてられてきたことからも明らかである。
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