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看護用具の工夫 軟膏車
岡田 直子
1
1大蔵省印刷局東京病院
pp.89-92
発行日 1967年2月1日
Published Date 1967/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913049
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皮膚科における看護業務のうち,軟膏処置のしめる割合は依然として大きいものです。
従来,軟膏処理を行なうのに必要な薬品・衛生材料などは,写真3のような軟膏戸棚に納められていました。この戸棚は比較的大きく,所定の場所に置かれています。この戸棚のそばで軟膏処置をする場合には,特別不自由を感じませんが,全身処置などのように,戸棚から離れた場所で処置をする場合,または当院のように混合病棟に皮膚科の患者が点々と入院している病院で,病棟に皮膚科の処置室がなく,ベッドの所で処置をする場合には,写真4のように腕に抱えたりトレイなどに入れたりして,必要物品を持って行っていました。1度に全部運びきれなかったり,必要物品を忘れてきたり,途中で必要な物が出たりすると,2度,3度と戸棚まで取りに戻らねばなりません。そのような不自由を切実に感じ,なんとかいい方法をと考え,軟膏車を考案してみようとおもいたちました。
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