東京都20年看護のあゆみ
専門知識の再教育の場を—児童福祉施設における業務研究
神戸 きよ
1
,
阿部 ハナ
2
,
深山 志乃ぶ
2
,
島崎 幸子
2
,
堀内 玲子
2
,
大田 孝子
2
,
常川 美津子
2
,
井上 誠子
2
1八王子乳児院
2北療育園
pp.42-46
発行日 1967年1月1日
Published Date 1967/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912997
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I.児童福祉施設
(1)はじめに
「すべて国民は,児童が心身ともに健やかに生まれ,かつ育成されるよう努めなければならない。」「すべて児童は,ひとしくその生活を保障され,愛護されなければならない。」と児童福祉法で唱えられ,また児童憲章には,「児童は人として尊ばれる。児童は社会の一員として重んぜられる。児童はよい環境の中で育てられる。」などと,すべて日本国憲法の基本的人権に基づいて唱えられています。
児童福祉の意味は,児童の保健,教育,レクリエーションと安全を指し,家族および社会の一員として児童の健全な成長と発達のために,個人や団体により行なわれるいっさいの活動をいい,狭い意味では,特殊な障害のある児童,つまり病気,要扶養,放任されている問題児,学校を無断欠席しているとか,肢体不自由児である学童に対して,各種の専門家によって行なわれる組織的活動である。
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