新春 看護の潮
精神身体医学に心する
日野原 重明
1
1聖路加国際病院
pp.14-18
発行日 1967年1月1日
Published Date 1967/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912991
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Somethingの追求
精神身体医学に関する初期の名著と思われるものに,1943年,アメリカで出版された,エドワード・ワイズ(Edward Weiss)とスパージョン・イングリッシュ(O. Spurgeon English)著の『サイコソマティック・メディシン』(Psychosomatic Medicine-The clinical application of psychopathology to general medical problems)があります。私は,過去の読書経験から,良い本は,その序文を読めばわかるものであると考えるようになっていますが,ワイズらのこの本の序文にも大変印象的な言葉があります。ワイズは次のようにいっています。
「病気の理解および患者を治療することは,病気に関する知識以上の何ものかからなっている。」(“Understanding illness and treating sick people consists of something more than a knowledge of disease”)
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