ナースのための臨床薬理
新しい生合成,合成化学療法剤〈2〉
橘 敏也
1
1聖路加国際病院内科
pp.4
発行日 1966年12月1日
Published Date 1966/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912955
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3.チォフェニコールThiopheniool TP
クロラムフェニコール(クロロマイセチンCM)の近縁の化合物で化学構造の点ではCMのNO2基をCH3SO2に量換しただけのものである。イタリアでつくられ,外国名はUrfamycinという。
抗菌性:効く菌の種類はCMと同じでブドウ球菌,赤痢菌感染に効く。プロテウス,緑膿菌には感受性が低い。消化管よりの吸収がよく,血中濃度の維持も高い,しかも尿中へ活性型で排泄されるので,尿路感染症には特によいといわれる。胆汁中の濃度も高い。
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