Japanese
English
綜説
リボフラビンの生合成
Biosynthesis of Riboflavin
八木 國夫
1
,
松岡 芳隆
2
Kunio YAGI
1
,
Yoshitaka MATSUOKA
2
1名古屋大学医学部生化学教室
2エーザイ株式会社研究部
1Department of Biochemistry, School of Medicine, Nagoya University
2Laboratory of Eizai Co. Ltd.
pp.110-120
発行日 1955年12月15日
Published Date 1955/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905859
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リボフラビンが成長に必要な"黄色のビタミン"として見出され,旧黄色酵素の補酵素として分離された黄色色素はその燐酸エステルであることがわかり,その"黄色"であることが,つとに注目された。
この"黄色"はリボフラビンの構造の主要部分をなすイソアロキサヂン核における共軛二重結合による分子内共鳴現象にもとずくものであるが,リボフラビンがこの部分で水素を受容し共範二重結合を失えば無色となり,酸化されれば再び黄色を呈する。
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