カンボジア看護紀行・6
生活条件とその疾病(続)
手柴 房子
1
1国立東京第一病院手術室
pp.94-95
発行日 1966年9月1日
Published Date 1966/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912880
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甲状腺腫(含バセドー氏病)
待合室や往来でも見かける女性の中に,かなり多くの人々が頸に大なり小なりのコブをもっているようです。来診する彼らのうち,ごく少数の人がはっきりとバセドー氏病の症状を訴えておりますがほとんどの人は無症状で,頸のコブが大きくなったからとか,または全然別の病気で受診しております。彼らはこのコブをクチョールによってできたものと思いこんでいるようですが,明らかにこの疾病は450kmも海辺から離れたこの地の地方病ということがいえるようです。
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