看護の潮 ナースと疲労
現場からの報告
3 個人病院,5年半
中村 縞子
1
1某個人病院
pp.26-27
発行日 1966年9月1日
Published Date 1966/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912864
- 有料閲覧
- 文献概要
院長宅から,自転車で病院へ
私にとってまったく未知である看護婦の世界に入ったのは,中学を終わって1年間のブランクを経たある年の3月末のことであった。
「今,先生の家の2階にいます。母ちゃんが懐しくてさっそくペンを走らせています。このお部屋は3畳で,私の他にこちらのお手伝いさんが一人いっしょに寝ることになっています。部屋の窓側に小さな机とスタンドが用意されてありました。あしたから始まる看護婦生活を思うと,思わず緊張してしまいます。──」
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.