看護の潮 患者に目を向けよう
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カンファレンスこそ患者に目を向ける効果的な方法
森沢 暢子
1
1慶応義塾大学病院外科
pp.27-29
発行日 1966年7月1日
Published Date 1966/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912794
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もっと患者に目を向けて疾病の看護だけではなく,精神的・社会的な面をも考えて患者個人個人に即した適切な看護を行なわねばならない。それには,看護計画をたてて看護にあたるのがよい,チーム・ナーシングをとるのがよい,PPC方式ではどうだろう,と叫ばれるようになって久しい。
かつては医師の従属的立場にあって,現在では複雑に高度化する医療の介助と,看護人員の不足がからみあって,本当の看護の姿はどうあるべきかという目標はわかっていても,患者を人間として看護するより,患者の病気を画一的に看護することに流れやすい傾向にあることは,すべての看護婦の悩みではないだろうか。
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