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特集 膵頭十二指腸切除の完全ガイド—定型術式から困難症例への対処法まで
膵頭十二指腸切除の定型術式
〈PDの定型術式・ポイント解説〉
効果的なドレーン留置および管理方法
Effective drain placement following pancreaticoduodenectomy
田中 真之
1
,
北郷 実
1
,
北川 雄光
1
Masayuki TANAKA
1
1慶應義塾大学医学部外科学教室
キーワード:
膵頭十二指腸切除
,
ドレーン
,
膵液瘻
Keyword:
膵頭十二指腸切除
,
ドレーン
,
膵液瘻
pp.1427-1429
発行日 2020年12月20日
Published Date 2020/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213208
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はじめに
膵頭十二指腸切除術(PD)は,術後合併症の頻度が高く,消化器手術の中でも難易度の高い術式の一つである.膵液瘻,胆汁漏,腹腔内膿瘍,出血などの術後合併症を早期診断するために,またそれらの合併症を治療するために術後のドレーン挿入とその管理は極めて重要である.近年,手術手技の向上および定型化,ドレーンの開発,周術期管理の定型化により,また,interventional radiology(IVR)の技術の向上も確かであり周術期関連死亡率が低下しているものの,最適なドレーン留置や管理方法はいまだに標準化されていない1).本稿では,当科における定型化されたドレーン挿入およびその管理について解説する.
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