看護の潮 患者に目を向けよう
この書を読んで
チーム・ナーシングはナース自身の鍛練の場でもある
宇賀 絹子
1
1国立東京第二病院小児科
pp.29
発行日 1966年7月1日
Published Date 1966/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912795
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この数年来チーム・ナーシングという言葉がよくいわれるようになり,現在私の病棟でもチーム・ナーシングを実施している。近頃何とか軌道にのってきたが,それまでには各種の問題につきあたり疑問を持ったり困ったりしたことが多くあった。
この本を読んでチーム・ナーシングのあり方,チームカンファレンスの意義,チーム・リーダーの心構え,看護研究への探究,患者への反応など,直接看護面のみでなく,各種医療関係者との人間関係など,十分な準備・計画のもとに一歩一歩前進し,体験としてだけでなく,一つひとつの経過を追い,明確な解答が得られていることは大変に参考になった。またいかに患者によい看護をなし,1日も早く社会復帰ができるよう一人ひとりの看護婦の努力する姿が目に見えるようである。
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