看護と経済・4
看護と予算
今井 敬子
,
ヘレン・W・ダン
pp.62-64
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912367
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病院のお金は入るのが大変なのだから,使用する場合も賢明に使用しなければならない。
収入の1/3は看護に使用される。すなわち,職員とか,設備,サプライ,またそのようなもの。しかし,皮肉なことに総婦長は,予算の準備とか,会計の調節に関してはあまり重要な役割をもっていない。婦人の役割は家庭においては家事の運営についてであり,ニードを評価し,必要なものを買い,よいものを買い,買ったものが本当に役にたつかどうかをしらべて行く役割であることを考えると,病院における看護婦の立場はまったく逆説的である。しかも,総婦長のこういった面での才能はしばしばみのがされている。そして病院の予算や看護についての計画にはあまり深くまきこまれない。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.