想園
医療費の問題について/この道ひとすじに
渭原 武司
1
,
橘田 悦子
2
1日本精神科看護協会
2山梨県八代町立国保病院
pp.64-65
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912334
- 有料閲覧
- 文献概要
はやく病気をなおすために,惜しみなく,あらゆる手をつくすことが,医師や看護者に課せられた仕事であり,この目的からそれては,治療や看護の意味がうすらいでしまいます。けれども現実の治療看護が,果たして目的どおりにスムースにおこなわれている,といえるでしょうか。
病気をなおすためには,設備や人員がそろっていて,そこでじゅうぶんな仕事ができるような仕組になっていなければなりません。また医師や看護者に生活の不安があっては,あかるい気待で仕事をつづけていくこともむずかしいでしょう。よりよい治療看護をするには金がかかるので,いまの物価高では,おもうとおりにはやっていけない,というところに医療費の問題があるのではないでしょうか。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.