特集 栄養指導 看護婦の役割
食事制限を受けている患者の取扱い
内田 郷子
1
1聖路加国際病院内科
pp.25-27
発行日 1963年9月1日
Published Date 1963/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912011
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食事は治療上大切な位置にあるものである。医師が治療方針に沿って食事箋を出し,調理室では栄養士が色々と工夫をこらして料理をする。だがいざ病室に運ばれて患者の前に出された時,それが大切である。つまりその食事を患者に食べさせたり,あるいは,食べ易い様に雰囲気を作り,体位やお膳が最も安定した位置で安心してゆっくりと食べられる様にする事,あるいは,いろいろと説明し,患者自身の将来の問題と結びつけて理解させて行くためにも,看護の中の食事に関することは,医師の信頼に答え,栄養士の力を発揮させ,患者を楽しませ,そして早く回復に導く点で非常に大きな仕事の一つである。
ところで,食事の中でいろいろの制限が始められると,患者の嗜好や,家族の理解,協力や,看護婦に対する信頼感も加って来て,制限食を食べさせる看護の上にいくつかの注意点があがって来るので,次にあげてみたい。
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