特集 栄養指導 看護婦の役割
栄養指導における看護婦の役割
高橋 隆一
1
1慶応大学医学部三方内科
pp.22-24
発行日 1963年9月1日
Published Date 1963/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912010
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病気となり入院生活をしなければならぬ場合,患者は,病気による苦痛,不安,社会的および経済的不安のあるうえに,不慣れなしかも種々の制約がある生活を余儀なくされる。とくに嗜好に差のある食事が制限を受ける場合,病院で給食される食事をとることはかなり苦痛である。このような環境で患者に楽しく食事をとらせ,よい栄養状態を保ってゆくことは,実際上かなり困難なことが多い。そのためには栄養士の献立,調理の工夫とともに,患者の食事に際して身近に接する看護婦の努力が必要である。
栄養指導における看護婦の役割は,次の二点に要約できる。すなわち,1.どうすれば患者に食事を円滑にとらせることができるか,
2.どうすれば制限食をまもらせることができるか,
である。
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