クリニックからの発言
食事の制限をかくべつしないという話
浦田 卓
pp.86
発行日 1966年8月1日
Published Date 1966/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912847
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私はむかしから患者さんに特別に食事制限をしないことで有名です。といっても,私の患者さんという,ごくかぎられた範囲内の人たちの間だけですが……。
下痢を数回する患者さんがよく私に聞きます。「先生,絶食をしますかそれともおもゆですか。」私はそんな患者さんに「なにを食べてもいいです。もっともふつうの食事をとることが恐ろしければ,おかゆサンでもいいですが,ふつうのご飯を十数回から数十回かめば,おかゆサンと同じ状態で胃のなかに入りますよ。そうすれば,奥さんがおかゆサンをつくる手間が省けて,たいへん喜ばれますナ。」ということにしています。
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