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メディカル・ケースワーカーからみた患者の問題—《病院のなかの医療社会事業の働き》
平井 和子
1
1淀川基督教病院
pp.29-31
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911948
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国民の福祉増進のための専門的な援助として,専門社会事業が日本で問題とされるようになったのは第2次大戦後であります。そのおもなる思想は,個人の尊重,とくにその個人が自已の権利と責任を用いて社会集団のなかで円満な交りを保ちかつそのなかで最高の能力を発揮し得るように援助を与えることに,その根本目標がおかれています。
社会事業の働き
社会事業の働きは,各種の分野にわたっています。たとえば,公的な福祉機関として,福祉事務所や児童相談所と,それに関連する各種施設,老人ホーム,乳児院,養護施設などがあり,他の分野では,問題児を主に扱う学校社会事業,産業機関の人間関係の調整であるところの産業社会事業医療行為を最高にするため,その責任の一部を担う医療社会事業,または地域社会の福祉のための計画ならびに実施機関があります。
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