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医療王国スエーデンとその周辺
水野 肇
pp.63-66
発行日 1962年11月1日
Published Date 1962/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911781
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第二次世界大戦が終わった直後,欧米の文明国の間では医療行政こそ文明のバロメーター」といわれた。それから十数年,いまや英,米,仏,独,スエーデンなどの各国は,多少のちがいはあっても医療行政はほぼ完成した形となっている。“国民は最高の治療を受ける権利がある”というのが,社会保障のマグナカルタといわれるイギリスの「国民健康事業法」の精神だが,アメリカを除いては各国ともこの線に沿って健康保険制度を確立すると共に,一方では医療施設の充実と医師の養成につとめたたまものといえよう。
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