報告
スエーデンにおける2〜3の生理学者
本間 三郎
1
1千葉大学医学部生理学教室
pp.215-217
発行日 1959年8月15日
Published Date 1959/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425906089
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Stockholm市にあるカロリン(スカア)研究所の神経生理学ノーベル研究所に一ヵ年留学して来ましたが,Stockholmにいる生理学者達について,少々お伝えしたいと思います。ノーベル研究所の構成等につきましては,本誌(9巻6号,1958)に勝沼信彦さんがノーベル研究所便りとして紹介しておられますので省き,専ら私の関係した生理学会特に研究方面についてお伝えします。
神経生理学研究所の教授はRagnar Granitで,She rringtonの高弟で,現代の生理学発展の一翼を荷つている方と申せましょう。丁度私のおりました昨年の9月にEcclesもStockholmにやつてまいりました。数日間の滞在中,Granit教授のお宅に泊り,親しい兄弟弟子といつた感じでした。しかし,Ecclesが学会で口演した後,その討論にはお互に一歩もゆずることなく,特に相手を褒めちぎつたかと思うと,直ちにそれ以上の知見を持ち合せているということを誇らしくも主張しておりました。Ecces滞在中の日曜日Frankenhaeuser夫妻とボートで遊ばれたようで,Frankenhaeuserの撮影した写真を一枚貰つて来ましたので掲げました。左がGranit,右がEcclesです。海上は9月初旬とは申せ寒いのでしょう,日本での防寒服を着用しております。
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