座談会
産婦人科と免疫学
鈴木 鑑
1
,
安藤 畫一
2
,
平井 秀松
3
,
長谷川 敏雄
4
,
西岡 久寿弥
5
,
藤井 久四郎
6
,
竹内 正七
7
,
小林 隆
8
1東大血清学
2慶応大
3東大生化学
4日赤中央病院
5東大伝研
6東京医歯大
7東大産婦人科
8東大
pp.584-599
発行日 1964年8月10日
Published Date 1964/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203097
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小林 免疫という現象は,生命を特徴づけている最もユニークな現象であると思います。医学全体の歩みを顧みても広い意味での免疫ということが主流ないしバックボーンとなつていることは,御承知の通りです。
われわれの領域を振り返つてみてもそうで,例えば妊娠中毒症の成因も曽ては胎盤物質による抗原抗体反応的な説が盛んに唱えられました。また見事に臨床的な実を結んだ母児間のRh因子不適合の児が交換輸血で助かるようになつた理論の実際も実に大きなこの面での成果です。
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