特集 整形外科看護の諸問題
歩行異常について
手島 宰三
1
,
松岡 謙二
1
,
福江 伸子
1
,
兼武 栞
1
1社会保険・小倉記念病院・整形外科
pp.19-24
発行日 1962年5月15日
Published Date 1962/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911620
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はじめに
運動に関係する組織,器官の疾病に際していろいろな歩行障害をしめす。神経系疾患,整形外科的疾患の診断には重要な症候であり,理解しておくことは診断・看護上たいせつなことであるから概念を述べる。
歩行反射
体移動Locomotionの際の筋運動そのものは脊髄神経領域にあるが歩行反射の統合中枢は脳幹に,一部は小脳にある。人の歩行運動は随意運動によって始発するがいったん歩行運動が開始したあとは統合反射によって無意識に歩行を継続しうる。
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