グラフ
未熟児看護のすべて(その2)—京都第一赤十字病院未熟児センター
吉岡 宏
1
,
阿倍 澤子
1
1小児科
pp.5-12
発行日 1962年2月15日
Published Date 1962/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911558
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感染防止
未熟児は成熟児と比較してすべての感染に対し抵抗力が弱い。その理由はいろいろあるが一般に表熟児の血清中にはガンマ・グロブリンという蛋白質がすくない。この蛋白質がすくない場合には感染に対する抵抗力ないしは免疫力が弱いといわれている.また一方,未熟児の皮膚は弱く傷つきやすいので,ごくわずかの擦過傷からでも黴菌が体内に侵人してゆく。更に注意したいのは,呼吸気道からの感染であり,これらを十分念頭に入れて哺育しなければならない。
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