Nursing Study
精神病院における結核病棟管理—看護者の役割について
木村 久子
1
,
菅谷 君江
1
,
伊藤 タリ
1
1東京都立松沢病院
pp.60-65
発行日 1961年8月15日
Published Date 1961/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911461
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まえがき
私たち精神病院に長く勤務している看護婦は,精神病に対する看護に注意を払うあまり,ともすれば合併症に対する看護を忘れ勝ちであります。たまたま結核病棟に勤務する場合は,結核看護の心構えとともに,結核に関する新しい知識の導入を急がねばなりません。医師・看護婦が1年ごとに交代している私たちの病院では,能率的な看護を行なうためには,これが大きな障害となります。しかし医師と看護婦の方針が合致し,長期の看護計画が立てられて,おのおの次代にうまく継承され運営されてゆけば障害とならず,むしろ新詳な気風をかもし出して,患者に希望をもたせることもできます。
ここに松沢病院における結核病棟管理に際して看護者の役割を具体的に報告し,先輩諸姉の御批判を仰ぎたいと思います。
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