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麻疹の看護法
壁島 あや子
1
1東京国立第一病院
pp.18-20
発行日 1961年3月15日
Published Date 1961/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911277
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はじめに
麻疹は主として冬から春にかけて流行する届出伝染病で,幼児期に罹患しやすく,またその大部分は家庭で治療されることが多く,麻疹だけで入院するということはほとんどありません。
ですから病院で麻疹患者が入院しているのは合併症をおこした場合とか,原因不明の熱で入院し,あとで麻疹とわかつた場合が多いのです。従つて麻疹の看護といつても家庭看護がたいせつであつて,病院における看護だけではないということがいえます。もつともこれは外国の場合では異なりますが—。以下綜合病院における麻疹の看護の要点を述べてみたいと存じます。
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