Nursing Study
急性脳外傷の48時間内の救急看護法(低体温法等)
八木原 敬子
1
1社会保険中京病院
pp.37-39
発行日 1960年1月15日
Published Date 1960/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911015
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最近交通機関の発達,工業の進歩等によつて交通事故や,工場災害は激増して来た。私の病院に於いても毎日のように頭部外傷が1〜2ない日はない。開放性のものや,閉鎖性のもの等何れも重症のものが多く,特に私の方は脳外科があるので,その症例も多く早期に適切な処置と看護がなければ,みすみす死に至らしめるような事が多くあるので,其の急性期の救急処置に就いて述べたい。
頭部外傷の最も大切なことは何と云つても治療でなくて,看護であると申しても過言ではないでしよう。入院後48時間の看護の適否が其の人の生命の分水嶺である。
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