教養講座 随想
夢でない月旅行—月世界をかけめぐる話
中田 恒男
1
1天文研究会
pp.37-40
発行日 1958年11月15日
Published Date 1958/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910731
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いまから350年ほどまえ,イタリアのガリレオという科学者が,はじめて望遠鏡を使つて月を観測しました。“月には山もあり海もあり,きつとこの地球と同じようになつているに違いない”と望遠鏡をのぞいては月の姿をえがいて,空想をたくましくしていました。
ところが,20世紀の今日では,それが単なる夢ではなくなつてきました。人工衛星がとび,最近ではアメリカが月へのロケツトを打上げるほどになりました。近い将来,月ロケツトにのつて,私たちも,ちよつと月世界に旅行にでかけることができるようになつてきたのです。
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