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「看護学雑誌」12年の歩み〔8〕【最終回】
長谷川 泉
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1医学書院編集部
pp.26-28
発行日 1958年11月15日
Published Date 1958/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910728
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新附録「新看護学」
圧倒的に好評を博していた「写真でみる看護技術」は21巻3号(22年3月号)の整形外科看護法「副子固定及びギプス固定の介助」で終了した。連載すること37回に及ぶ。満3年を越える成果である。基礎的な看護技術から始まつて特殊な各科看護技術にまで及んだ劃期的なものであつた。
これに引続いては22巻4号から「新看護学」が連載されることになつた。これは「なぜなぜ看護」と副題されていることでも分るように,看護を一歩ぐつと掘り下げて結論だけでなしになぜそのような看護をするかという理由を解明したものであつた。これは当然内容から考えれば「写真でみる看護技術」よりは高度なものになる。「写真でみる看護技術」は,看護の実際のあり方を写真で解説したものであるが,「新看護学」はその看護の実際にいたるまでの過程を問題にし,その過程にメスを入れたものであつた。だから,内容的には「新看護学」の方が高度のねらいを持つたものであり,勉強するナースに迎えられたのは当然であつた。
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