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「看護学雑誌」12年の歩み〔7〕
長谷川 泉
1
1医学書院編集部
pp.59-61
発行日 1958年10月15日
Published Date 1958/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910717
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エポツクを作つた「写真で見る看護技術」
「看護学雑誌」につけた附録はいずれも好評を博し,この雑誌の声価を高めたものであるが,その中で最も体系だつて長期にわたり,内容も充実していたものは,15巻1号(昭和29年1月号)からつけられた「写真で見る看護技術」であつた。これあるがために「看護学雑誌」の部数は大巾な増大を見せ,今日の「看護学雑誌」の基礎が築かれたのだといえる。第1回は「入院報告からベツドまで」が取扱われ,以下毎号順次看護技術上の必要事項が写真で解説された。「診察の介助」(2号)「病棟管理」(3号)「ベツド・メーキング」(4号)といつたような具合である。これらは再編集され,不足な点や不備な点を補足して単行本にまとめられた。それが「写真解説 看護技術」(基礎編)である。目下計画されている臨床編と併せて看護技術の各般を写真を以て手にとるように親切に指導するガイド・ブツクが完成することになる。
この「写真解説 看護技術」の基礎となつた「写真で見る看護技術」の誕生には,いろいろ苦心がひそんでいる。
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