講座
結石のはなし—特に外科の立場から胆石を中心として
秋田 八年
1
,
大城 武
2
,
吉岡 こひな
1
1九大医学部第一外科
2九大大学院
pp.23-26
発行日 1958年3月15日
Published Date 1958/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910553
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1.いとぐち
巷の言葉に「石ができた」という表現には医学的の結石症を指す場合と何とはなしに硬いものを指している場合とが存するようです。これらはまずはその生じた臓器の名を冠して呼ばれる一方,それを構成している成分の名前を附けて呼ばれる習は皆さん御承知のとおりです。
俗にいう石頭は別として,生理的なものに内耳前庭迷路の中に耳石があります。まだ寡聞にして石頭を外科的療法で治癒せしめた話を聞きません。いずれもこういう石はまだ外科の対象の埒外にあるようです。
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