講座
尿路結石
矢野 登
1
1三重県立大学
pp.19-22
発行日 1958年3月15日
Published Date 1958/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910552
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腎臓や尿管,膀胱,尿道等の泌尿器の中に生じた結石のことを尿路結石という。腎臓の中に生じた結石が下降し(輸)尿管内に引かかると尿管結石となり,膀胱や尿道内に下りて来た場合は膀胱結石,尿道結石と呼ぶが,膀胱結石は最初から膀胱の中で生ずるものもある。
尿は主として水分であるが,この中には種々の有機,無機の成分が溶けこんでおつて,いろいろの条件が加わつた場合,これらの成分は沈澱し固まり,段々大きくなつて結石を作るようなことが起つてくる。結石が生じても本人が気がつかぬこともあるが,大変痛んだり,その他の症状を起して患者を苦しめることが多い。
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