講座
看護婦の医師介助の限界
水野 祥太郞
1
1大阪市立大
pp.6-8
発行日 1956年2月15日
Published Date 1956/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910048
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昨年11,12月号に連載した私の文は,あまりにも随筆的であつたので,いろいろの人から意味が通り兼ねるとのお叱りを受けましたから,蛇足ながら,簡単にまとめて補いとします。
日本の看護婦とイギリスのそれの相違などをいろいろと採り上げてお目にかけたのは,たゞ,次のことをはつきりと申したかつたからです。すなわち,看護婦の仕事の最重点は病室の勤務にあるということです。しかし,病室における患者の看護が重点であるべきであつて,事務的なことや,配膳や,掃除は本来の看護婦の仕事ではありません。看護婦がかゆいところに手が届くような満足を患者にあたえ,家族の人から安心して任されるような状態が望ましいわけです。
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