病床児慰安実技講座
お話とお遊び(8)
粟津 実
1
1児童文化財研究所
pp.194-197
発行日 1955年10月15日
Published Date 1955/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909958
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ゲームコース
“天高くして患者こゆ”といきたい10月ともなれば,朝夕の外気は冷えて,長い夜を無聊に苦しむ人も多いであろう。大人には小説など読む道もあるが,漫画本や絵本も見あきた病床児は,慰安に何を求めるであろうか。
本講として初めて「ゲームコース」を取上げたのも,前記の空白を埋めんとしての動きである。偶然ではあるが,私は7月末から京都市少年補導委員会の專門委員として,全市のゲーム指導部長に就任することになつた。私のゲームに関する著書は今迄に2〜3あるが,病床児ゲームなるテーマでまとめたものはない。特殊なものとしては「盲児ゲーム集」という点字のものが1950年に出たが,この機会に「病床児ゲーム集」として約80種のゲームをまとめたいと思つている。
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