発行日 1952年1月15日
Published Date 1952/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909356
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看護のような科學的な仕事には色々な物をはかる機械が非常に多い。物事を比較したり,ある結論を確信をもつてはつきりとつかむためには精しい測定がぜひ必要である。昔科學的な測定器のなかつた時代老練家と名のつく人人は專ら,感と目分量で片つける獨得の能力をもつていたが,しかしそこまで達するには,今からみれば實に無駄と思われる程の難業苦業を敢えて強いられたわけである。ところが今の私共は幸いに,色々便利な測定器を自由に使うことができるのであるから,これらを使つて再々訓練して能率よく熟練の域に達することができるであろう。そこで先ず秤や液量計や温度計や濕度計,比重計,物指しなどの講造や使用法などについて簡單に述べてみよう。これが科學的に仕事を處理する基礎になるものと思うからである。
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