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看護重宝事典(27)—燃料の知識(1)
沼畑 金四郞
1
1青山学院短期大学
pp.30-34
発行日 1954年4月15日
Published Date 1954/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909543
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燃料の必要
熱の管理は看護にとつても大事なことである。即ち,暖房の場合,又食物の調理のときに,又調剤にしても熱を必要とすることは決して少くない。更に看護に必要なものを加熱する場合。乾燥する場合はむろん熱が必要であり,又危険有害なものを消毒焼却する等の場合熱の必要であることはいうまでもなく,私共の生活にとつて熱は空気や水の必要なのと同程度といつてもよい。この熱を得るのが即ち燃料ではる。
原始時代の人類が次第に地上の生物を征服して,色々と自然を利用することとなつたのも亦地上に現在のような花やかな文化を築いたのも,人類が他の生物と違い火を知り,この熱を利用して或は燈火を造り,調理や採暖や,生産や科学に利用したからだといわれる。ところで現在はこの熱を得る目的の燃料はその種類が極めて多い。
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