発行日 1952年1月15日
Published Date 1952/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909346
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身體のあらゆる場所は結核に侵されるが,骨に對する結核菌の侵蝕もその頻度と難治の點に於ては今更云うまでもないことで,その部位も各所に亘りその治療及び看護法に於て其の根本とする所は一つである。骨結核中比較的頻發する疾患である結核性脊椎炎即ち脊椎カリエスの看護についてのべて見たいと思う。脊椎カリエスは脊椎の一部主として椎體が結核菌に侵され,骨や軟骨が次第に破壞される病氣である。局所の安靜及負擔の輕減を以て治療の主目的とするも,その看護に於ても如何にしてその安靜を保ち負擔の輕減をはかるか,及び患者の教育並に豫防について考えて見たいと思う。
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