特集 世界のナース
朝鮮で活躍する連合國軍の看護婦/日本看護界の國際的進出二題
森島
pp.32-33
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907054
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頗る困難でもありまた危險な状態のなかでの國際協力という至上命令は,今朝鮮に起つている事變で,國連軍に勤務する世界各國の看護婦さんたちによつて實現されつつある。諸國から來た看護婦さんたちと戰場で作業しているアメリカ軍看護婦團の人々は,朝鮮の共産主義者とたたかつて負傷した兵士や市民たちを看護し,技術の熟練と固い決心とに對して大きい賞讃を博している。
朝鮮におけるアメリカ看護婦團の人々に模範的な事例は,看護大尉Anne B.Steeleのそれである。彼女は過去8ヵ年間,看護婦團の1員であつて,1950年6月末,東京にある合衆國軍病院に勤務していた。僅か4時間の事前通告で,Steele大尉と21名の米軍看護婦とは,移動病院班の班員となつて野外裝備や衞生材料を蒐集し,4日後には朝鮮釜山港に到着していた。
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