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(I)
英國のStoneさんについては,從來筆者がしばしば紹介したり,又その説を引用したりしているので,本誌の讀者にはお馴染のところである。これまで筆者がStoneさんについて承知していたところは,同氏の著書を通じてであつた。その著書というのはHospital Accounts and Finan-cial Administration 1936とHospital Organi-zation and Management 1939(これらの著書については,本誌第3巻第5號拙稿,「病院經營文献について」の中で紹介しておいたから參照されたい。)のことである。それで同氏についての最も新しい知識は上記1939年の著書からであつた。それによると同氏はBirmingham Hospitals CentreのSecretaryで國際病院協會(the ln-ternational Hospitals Association)の第4委員會(Commission No.4, Hospital Accounting and Finance)の委員長であつた。當時,國際病院協會の本部は米國にあつたので,現在も米國にあるものと思込んでいた。過日病院管理研修所で病院學會の發會式があつた後で守屋先生に國際病院協會の模樣をお尋ねしたところ,現在同協會の本部は米國から英國に移動されて,Stoneさんが主宰しているらしいとのお話を伺つたのである。その直後にStoneさんに照會したい用件が出たのでBirminghamの同氏宛に手紙を出したところ8月に入つて同氏から航空便で懇切なお返事が屆いた。それによつて知ることができたところは,病院人に興味があり,又從つて何かの御參老にもなると思われるので,ここに紹介の筆を執ることにしたのである。
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