発行日 1952年3月15日
Published Date 1952/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907016
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浣腸について
手術後の疼痛を避けるために,排便を抑制したり,又ベツト生活に馴れない爲に入院後便秘し勝ちで,病状に何等變化がないのに頭痛,頭重惡心甚だしきは膨満があつて食慾不振を訴える患者さんを見受けることはないでしようか。このような場合便秘が原因するのではなかろうかと,症状をよく觀察し,正しい排便法を施したら,このような苦痛を取除くことが出來るのではないでしようか。簡單なことで有り乍ら,うつかり氣付かないことが多いものです。浣腸には排便浣腸と保留浣腸とがありますがこゝでは排便浣腸について(催下浣腸とも云います)もう一度研究することに致しましよう。この方法には普通グリセリンと石鹸水が多く用いられ時には微温湯や食鹽水等が用いられることもあります。
浣腸法は総て醫師の指示に依るものであります。
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