研究・調査・報告
分娩第1期の浣腸の効用に関する研究—グリセリン浣腸と石けん浣腸との効果および産婦に与える苦痛の比較
横尾 京子
1
,
山本 英子
1
,
大森 絹子
1
,
中村 万里
1
,
小山田 浩子
1
,
北村 不二子
1
,
河内 敏子
1
,
中越 洋子
1
,
古谷 峯子
1
,
神田 真佐子
1
1淀川キリスト教病院産科病棟
pp.360-366
発行日 1978年6月25日
Published Date 1978/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205390
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1.はじめに
分娩第1期に施行されている浣腸には,子宮収縮促進,軟産道拡大,分娩時外陰部の清潔保持等の効用が考えられており,1〜2%石けん院腸300〜500ml,または50%グリセリン浣腸100〜150mlが慣用されている1)。しかし,当院では1%石けん浣腸1,000mlを実施しており,一般的方法とは異なっている。
さて,最も効果的で安全な分娩第1期の浣腸についてもいまだ確立されたものがない。そこで今回私たちは,分娩第1期の浣腸法について臨床試験を行ない,2,3の新知見を得たのでその結果を報告する。
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