発行日 1949年4月15日
Published Date 1949/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906458
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當ステーシヨン・ホスピタールに於て昨1948年2月より基礎看護法(160時間)の教育が開始されました。教育時間は1日8時間(教室内講義4時間,病室内實習4時間)で講師は當時當院の婦長ヴエンゼン大尉殿で,緊張した雰圍氣の中にも樂しい教育期間を過しました。この教育に對して院内の全アーミー・ナースの方々が講師との緊密な連絡により,また好意と興味とをもたれて全面的に協力された事は被教育者の1人でありました私が今もつて忘れ得ぬ又當時を想起する毎に切實に胸に迫るものをきんじ得ません。
私達が教育から病室へ實習勤務に參りますと,“メイ・キイ・ベツド”“ベツド・バス”等の講義課目及び細かく“ワアツシユ・クローズ”の持ち方,其の他の事を彼女達のカタコトながらも日本語を英語にまぜて少しでも私達に判る様に指導して下さいました,彼女達とても決して勤務時間中に豫猶があつたのではなく,忙しい中から協力されました。一方講師のヴエンゼン大尉殿は病室實習時間中各病室を廻られ講義の實際化に努められました。
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