発行日 1948年7月15日
Published Date 1948/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906345
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簡單な醫療電氣機械の取扱ひは,多くの場合看護婦に委ねられて居ます。電氣機械は,その取扱ひが惡いと破損をしたり,又危險が起る場合がありますから充分な知識をもつて之を取扱ふ必要があります。我國の電力は主として水力に頼つて居りますが,我國の河川の水量は季節によつて甚しく不同であるため,渇水期には貴重な石炭を多量に燃してその凹凸を調節して居ます。電燈,電熱はもとより肥料其他の多數の工業や都市の交通等,我々が現在の生活水準を保つためには多量の電力を必要とし,且國全體の電力の供給は寒心すべき状況にある今日,私共は少しでも無駄な電力を省く樣心掛けねばなりまん。病院では,1日を通じ最も電力を喰ふのは電燈,電熱,給水ポンプ等ですから,之等については特に無駄の無い樣に注意しなければなりません。瞬間的に多量の電力を要するものは胸部レントゲン撮影です。容量の小きいトランスや小さなリミツターで電流の量を制限されて居る小さな診療所などでは,電熱共他電氣を多量に喰ふものを切つておかないと胸の寫眞が撮れない場合があります。
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