発行日 1948年7月15日
Published Date 1948/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906344
- 有料閲覧
- 文献概要
終戰後看護婦,保健婦,助産婦の三者が併んで立も上り,今では看護婦保健婦助産婦協會といふ長たらしい名稱が全國的機關が組織され運營されている.仲よく手をつないで歩調を合せているようであるが,外目には急に合わせた寄合世帶のようでなんかそぐはないものがある。内輪ではよく協力して進んでいるから,第三者のおもわくなどはどうでもよいのであつて結構の至りである。ここでこの三者の關係を再檢討して見たい。わが國で看護といえば必ず病氣とか病人に關聯のある。言葉である。健康者を對象とした病氣の豫防や,妊婦産婦,乳幼兒等の衞生とか保健とかいうものを取扱ふことは看護とはうけとり難いようである。
凡て社會の要求があり,これを充たすためにこゝに特定の職業が生れる。看護の歴史的沿革から見ても病人があつて,これを看護する看護婦が要求され,妊婦があつて,これを助産する助産婦の必要が生じたものである。
Copyright © 1948, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.