現場から アイデア
人工股関節置換術術後患者に対する改良型外転枕の使用効果
金本 恵子
1
,
宮田 育香
1
,
蓮池 豊子
1
,
上平 悦子
2
1奈良県立医科大学附属病院
2奈良県立医科大学看護短期大学部
pp.586-589
発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906095
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人工股関節置換術術後は,一定期間床上安静を強いられることにより,腰痛や褥瘡などの2次的障害が生じる恐れがある.したがって,積極的に側臥位をとる必要があるが,固定用具なしで側臥位をとると患肢が内転内旋位となり,後方進人の場合脱臼をきたすため,患肢に負担をかけることなく外転肢位で安定させることのできる固定用具が必要となる.
以前は既製の固定用具を使用していたが,「安定感がない」「体位変換時,介助に2人以上を要し,夜間など看護婦が少ないとき頻回に体位変換することができない」との意見があったため,1990年から改良した外転枕を使用している.
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